組合概要
潮の香りと波の音、そしてカモメの鳴き声、古の時代よりつづく焼津のいしずえ。駿河湾はもとより七つの海に恵まれ育まれ海とともに歴史を築いてきた港町焼津。
世界中の海で漁獲されたさかなが集まり、威勢のいい男たちのセリの掛け声で目覚める焼津港。市内に2つの港を持ち全国屈指の水産高を誇る一大水産都市焼津。市内には水産加工場が多数あり、組合員たちは焼津に水揚げされた世界の海の幸を全国の食卓へ届けるため日夜努力しています。
水産都市焼津を支える仲買人たちにより円滑な魚流通と水産業の発展、魚食普及のため焼津市魚仲水産加工業協同組合は設立されました。
名称 | 焼津市魚仲水産加工業協同組合 |
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所在地 |
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出資金 | 161,250,000円 |
組合員数 | 98名 |
役員 | 理事9名 監事2名 |
代表理事組合長 | 長谷川 寛 |
従業員 | 44名 |
年間事業費 | 304,000,000円(2023年予算) |
沿革
昭和21年11月 | 戦前の水産会を継承する焼津水産業組合を設立 |
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昭和22年5月 | 焼津水産商工業協同組合を設立、参加者396名 |
昭和25年4月 | 魚の統制全面撤廃となる |
昭和26年3月 | 人口3万人を超え焼津市制施行 |
昭和26年9月 | 焼津漁業協同組合と焼津水産商工業協同組合との間で魚市場協定の調印が行われる |
昭和25年1月 | 小川水産商工業協同組合設立 |
昭和26年11月 | 焼津水産商工業協同組合を改め焼津魚市場仲買人組合を設立 |
昭和29年3月 | 第5福竜丸、ビキニ環礁で死の灰を浴びる。以後しばらく焼津は大混乱となる。 |
昭和29年6月 | 当時、東洋一を誇る魚市場完成 |
昭和36年3月 | 焼津魚市場仲買人組合を焼津魚仲買人組合に改める |
昭和38年6月 | 水産業協同組合法により焼津魚仲買人水産加工業協同組合を設立 |
昭和40年2月 | 焼津水産会館落成 |
昭和40年1月 | 小川水産商工業協同組合設改め、水産法により小川魚仲買人水産加工業協同組合設立 |
平成1年4月 | 小川魚仲買人水産加工業協同組合、新小川外港に事務所及び食堂を新たに建設、移転 |
平成3年3月 | 焼津魚仲買人水産加工業協同組合と小川魚仲買人水産加工業協同組合が合併、新組合名称は焼津市魚仲水産加工業協同組合 |
平成4年3月 | 水産物中核流通加工施設整備事業により公称能力-35℃ 2,300t F級冷蔵庫が完成 |
平成5年3月 | 水産物中核流通加工施設整備事業により公称能力-60℃ 1,500t SF級冷蔵庫、凍結庫20t/日が完成 |
平成13年1月 | 東名高速道路日本坂パーキングエリアへの出店の検討をはじめる |
平成16年4月 | 東名高速道路上り線:日本坂パーキングエリアに「焼津さかな工房」出店 |
平成16年6月 | 中国浙江省舟山市より外国人研修生第1期生来日 |
平成18年1月 | 組合食堂「小川港魚河岸食堂」改装 |
平成18年7月 | アクアスやいづオープン フレンチ・イタリアンレストラン「プラージュ」出店 |
平成18年10月 | 第1回さばまつり開催 |
平成19年4月 | うみえーるやいづオープン |
平成20年11月 | 焼津市と大井川町が合併 |
事業紹介
1.魚市場団体保証
当組合に加入している組合員が仲買人として安心して魚市場で売買取引するために、この組合では組合員の魚市場買い上げに対する団体保証(債務保証)を行っています。
2.冷凍冷蔵事業
平成3・4年度水産物中核流通加工施設整備事業により建設
公称能力3800t(マイナス35℃ 2300t、マイナス60℃ 1500t)凍結庫20t/日。
主に焼津港や小川港・県外で水揚げされた魚の保管、また保税蔵置場として輸入水産物を保管しています。この冷蔵庫は地域冷凍水産物の鮮度保持や魚価維持、また組合員や地域の水産加工業者の安定操業に大きく貢献しています。
この冷蔵庫には電動式移動棚、大型トラック搬出用傾斜装置、コンテナ用ジョイントデッキ、ベルトコンベア−などの最新の施設を整備し、迅速な荷役作業が可能になっています。
3.食堂事業
小川魚市場の組合小川支所建物内に食堂を設け『小川港魚河岸食堂』として組合員の朝食・昼食を提供。もちろん組合員以外の人の利用もOKで、朝魚市場に水揚げされたばかりの新鮮な魚を使った料理など、魚河岸食堂ならではのいろいろなメニューを取り揃えて営業しています。
(営業時間7:00~14:00 年末年始の一部を除き定休日なし)
4.やいづとくさんプラザ
焼津新港内・アクアス焼津に隣接する「うみえ~る焼津」の1Fに、技ありの水産加工品・手作り特産品など”焼津“ならではの魅力をお届けする焼津市魚仲水産加工業協同組合直営店『やいづとくさんプラザ』を運営。
5.信用事業・購買事業
組合員の安定的な経営を支えるため、資金の貸付や資材販売を行っています。
6.人材確保事業
組合員の人材確保を目的として外国人研修生受入事業(斡施、サポート事業)を行っています。
7.その他の活動
行政や上部団体が行う各種イベントへの参加や魚食普及活動、また組合員の経営及び技術向上のための情報提供や各種セミナー開催、行政監督庁等の指導伝達など指導事業や組合員の事業に必要な物資の販売を行っています。
この組合は、市の基幹産業である水産業の一翼を担っており、将来の焼津水産業のあり方や着々と進められる港の整備などについても積極的に意見具申しています。