全国生産の95%が焼津から出荷されます。
かつおなまり節
なまり節は、新鮮なかつおを原料として造られる焼津の特産品で、明治以前より生産されていました。そして現在では、全国生産の95%以上が焼津から出荷されています。お子様からお年寄りの方まで安心して食べられるなまり節は、無添加物自然食品です。伝統の素材と料理を見直して、食卓に江戸懐石の物語を添えてみてはいかがでしょう。
なまり節の歴史
「二日目は矢次早まろ初なまり」。これは江戸時代の画家で、俳諧にも通じた枠人、酒井抱一が詠んだ句です。この「初なまり」が、すなわち今でいうなまり節。このようになまり節は、江戸時代の枠人に愛され、そして今日まで料理通の間で食べ継がれてきました。素材に歴史があるということは、安全と美味しさの証明にほかなりません。
かつお節となまり節の違い
かつお節となまり節違いは製造工程にあります。なまり節は製造工程の上からは、「煮熟」の後に「骨ぬき」して表面の水分を乾燥させたものです。つまり「焙乾」の作業で1回目の焙乾を一番火といい、この段階の節をなまり節と呼んで、それ以降のものと特に区別しています。
理想の健康食材は、アイデア次第で美味しく、楽しく
なまり節は、かつおを釜ゆでにした、焼津伝統の特産品。塩も加えない「完全無添加食品」のうえ、高たんぱくでかつお本来の良質な脂を含み、ビタミンDも多く、健康食品として優れた食材です。魚特有の生臭みをとる工夫もされ、料理しやすくなっています。生食、煮物、酢のもの、フライ、サラダ、サンドウィッチ、パスタソースなど、食べ方もアイデアひとつで無限に広がります。なまり節は節のまま1本もの、スライスの真空パックものなどがあります。
かつおなまり節の製造過程
-
1原料魚
新鮮な形の良い鰹・鮪を市場から仕入れます。
-
2生切り
鮮度を落とさず、手早く加工処理します。
-
3かご立て
均一に茹でられるように、手並べします。
-
4煮熟(しゃじゅく)
お湯の中で小節20分〜大節45分茹でます。
-
5放冷
茹であがったなまり節をすばやく冷凍します。
-
6焙乾(ばいかん)
夏場の蒸し暑い時期には表面をいぶし、乾燥させて品質を保持します。
-
7出荷